屋上の防水保護は重要?どんな種類の塗装が良いのかを徹底解説

Dr.神谷
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  • みなさま。こんにちは。
    屋根から人の笑顔を作りたい!!!神清(かみせい)のDr.神谷です。

    弊社は、高浜市・半田市にある創業150年老舗三州瓦の生産・販売・工事を行っている会社です。
    年間200棟以上の雨漏り調査・修理を行っています。
    建築業界誌「日経アーキテクチュア」の連載記事「新次元!雨漏り対策」を執筆しています。

本記事はこんな人にお勧めします。

屋上の防水保護のための塗装について知りたい

屋上の防水保護のためにどんな塗装が良いのかが知りたい

この記事で伝えたいこと

この記事は「屋上の防水保護のための塗装について知りたい」「屋上の防水保護のためにどんな塗装が良いのかが知りたい」という方に向けて書かれています。

屋上の防水保護のためには、防水塗装などの防水工事が必要です。
防水塗装には、いくつかの種類があるため、その特徴や塗装手順・費用相場などを知っておくことが大切です。

本記事では、屋上の防水保護のための塗装について詳しく解説していきます。防水塗装を検討している方には、大変役に立つ記事になっていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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屋上に防水保護が必要な理由

屋上は傾斜のある屋根とは違い、雨水が流れず溜まりやすい構造となっています。

屋上から外壁面への雨水の流れ出しによる雨漏りや外壁と屋上との取合部からの雨漏りの防ぐために屋上にはパラペット部(立上り)を外周に設置しています。

そのため、屋上に意図的に雨水が溜まるようにしており、それでも雨漏りしないように屋上には防水保護が必要となります。

防水保護は、種類や工法によっても耐用年数に多少の差はありますが、概ね10~15年程度の周期でメンテナンスが必要であるとお考えください。

 

屋上の防水保護のための塗装の種類

屋上の防水保護のための塗装の種類を紹介します。

  1. FRP防水
  2. ウレタン防水
  3. アクリルゴム防水

 

①FRP防水

FRP防水とは、液体のポリエステル樹脂に硬化剤を加えて、ガラス繊維などで補強・一体化した防水を作る塗装です。

耐衝撃性・耐摩耗性に優れて軽量であるといった特徴があります。

耐用年数は10~15年となります。

 

②ウレタン防水

ウレタン防水とは、ウレタン樹脂という液体の防水材を塗布し乾燥させて防水層を作る防水工事のことです。

既存防水層の上に付帯設備が設置されている複雑な形状にも防水層を作ることが比較的容易です。

ウレタン防水には、「ウレタン防水通気緩衝工法」と「ウレタン防水密着工法」があります。

耐用年数は10~15年となります。

 

③アクリルゴム防水

アクリルゴム防水は伸縮性に優れている素材で、耐用年数は10年ほどです。

特に地震への耐久性に優れています。

 

屋上防水塗装の種類について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋上防水塗装の種類や費用を紹介!DIYの注意点や手順も紹介します

 

屋上の防水保護にオススメの塗装方法

屋上の防水保護として既存がFRP防水である場合などでなければウレタン防水がオススメの塗装方法です。

ウレタン防水は比較的安価であるにも関わらず、屋上に設備などが設置されて複雑な形状となっていても確実に防水保護をすることができます。

ウレタン防水は防水層の上に直接塗布する密着工法の他に、下地にヒビ割れなどが発生している場合は、下地を補強する通気緩衝工法があります。

新たな下地として通気緩衝シートを設置するので費用は高くなりますが、確実に屋上の防水保護をすることができます。

 

トップコート塗装と防水層の補修

屋上の防水保護としてさらに分類すると、表面の保護材「トップコート」だけを塗る場合と、防水機能がある「防水層」から塗る場合の2つがあります。

屋上の防水保護として早めにメンテナンスする場合(約5年ごと)は、防水層から補修せずにトップコートだけを塗り替えると費用を抑えることが可能です。

防水層を施工されてから、10年以上経過している場合は防水層からの補修が必要となります。

防水層から補修せずにトップコートだけを塗り替える場合は、防水層から補修する場合と比較すると1回あたりに必要な費用は半分程度まで抑えられることとなります。

 

防水性が低下した状態の屋上

防水性が低下した状態の屋上を紹介ます。

屋上の既存防水層の部分撤去・下地処理、排水ドレンの補修などが必要となります。

●水たまり

水たまりができていると排水ドレンからの補修が必要です。

 

●ふくれ

防水層がふくれていると下地と既存防水層の間がはがれてしまっています。

表面を塗装するだけでは直りませんので、ふくれている部分をカットして補修することが必要です。

 

●防水層の寿命(上からの塗装だけで対処できない)

防水層がはがれたり、下から草等がはえてきたりしている場合は、既存の防水層を撤去し、下地を補修する必要があります。

 

●雨漏り

屋上からの雨漏りは防水層の劣化以外も考えられるため、雨漏り調査した上で補修することをオススメします。

 

確実な防水塗装なら業者に任せよう

屋上の防水塗装は、塗装業者や工務店でも対応していない場合もある専門性の高い分野であるため、確実な防水塗装なら専門業者に任せるべきです。

屋上防水塗装をプロに任せるメリットを紹介します。

  • 高い技術で耐久性の高い工事になる
  • 現在の屋上に最適な防水工事を提案してくれる
  • 劣化している防水層に対して下地処理をしてくれる
  • 保証期間がある
  • 雨漏りしている場合は原因を見つけてくれる

 

屋上の防水塗装は不具合が発生すると雨漏りに直結します。

また、紫外線劣化や温度変化も大きく外壁に比べても大変厳しい場所と言えます。

雨漏りするとあっという間に天井や内壁にシミやカビなどの被害が広がりますので、プロに任せることをオススメします。

 

屋上の防水保護のための塗装費用

屋上の防水保護のための塗装費用の相場について紹介します。

一般的な屋上(約100㎡)の防水工事(ウレタン防水)は約110万円程度(別途、足場約13万円)とお考えください。

雨漏りなどの不具合がなければ少し安価となり、雨漏りが起こっている場合は下地処理費・立上り部の補修費・笠木の脱着費などが余分にかかり、その分割高となります。


屋上防水塗装の費用相場について詳しくはこちらの記事で解説しています。

屋上防水工事の費用相場は?工事の種類ごとの価格も詳しく解説

 

屋上の防水塗装の手順

屋上の防水塗装の手順を紹介します。

  1. 屋上の掃除と洗浄
  2. 養生
  3. プライマーの塗布(下塗り)
  4. 屋上の防水塗料の中塗り
  5. 屋上の防水塗料の上塗り

 

屋上の掃除と洗浄

まずは、屋上の掃除と洗浄からスタートとなります。

高圧洗浄で既存の防水層をきれいにします。

 

養生

次に屋上にある設備などで防水塗料が付着してはいけないものに養生を行います。

 

プライマーの塗布(下塗り)

プライマーの塗布は既存の防水層と防水塗料を密着させる重要なものです。

防水塗料の指定のプライマーを指定の塗布量・乾燥時間を守って塗布してください。

 

屋上の防水塗料の中塗り

防水塗料の中塗り材はもっとも重要です。

防水塗料の厚みが確保されないと防水機能・耐久性を果たさない可能性があります。

 

屋上の防水塗料の上塗り

防水塗料の上塗りは防水層の保護材であり、防水層の紫外線劣化を防ぎます。

 

防水塗装以外で屋上を保護する方法

屋上の防水塗装以外にも屋上を防水保護する方法として、シート防水を使用した防水工事があります。

シート防水とは、塩化ビニール樹脂でできたシートやゴムでできたシートの防水材1枚で防水層を作る工法です。

屋上のシート防水の交換費用は8,000~円/㎡程度です。

シート防水の交換費用以外にも足場や付属品の費用が発生するため、100㎡ぐらいのシート防水工事の総額は約130~万円とお考えください。

 

防水工事の代表的な種類について詳しくはこちらの記事で解説しています。

防水工事の代表的な種類を紹介!特徴や費用・耐用年数などすべて解説

 

【まとめ】塗装で屋上の防水保護機能を維持しよう

屋上に意図的に雨水が溜まるようにしており、それでも雨漏りしないように屋上には防水保護が必要となります。

そのため、防水塗装で屋上の防水保護機能を維持しましょう。

屋上の防水保護としてウレタン防水がオススメの塗装方法です。

ウレタン防水の工法としては2つあり、防水層の上に直接塗布する密着工法が安価となります。

もう1つは新たな下地として通気緩衝シートを設置する通気緩衝工法があり、費用は高くなりますが、確実に屋上の防水保護をすることができます。

既存の屋上の状態に適したウレタン防水の工法を選択しましょう。

 

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